Box!/百田尚樹
2012年 02月 10日
ただただ、ストレートに面白い。夢中になっていつの間にか読み終えていたパターン。結構厚みがある本なのに、いつまでもこの人達の話を読んでいたい気分だった。
一番の見所は、ボクシングの天才だけどアホの鏑矢と秀才だけどひ弱な優紀がどんどん変わっていくところ。特に優紀は大きく変化してしまうけれど、それでも二人の仲の良さは変わらないのが、読んでいて気持ちがいい。
一つだけ残念なのは耀子があまり魅力的な女性教師に見えないこと。男性から見たら魅力的なのかな。一方マネージャーの丸野さんはとてもいいキャラクターだった。
鏑矢と優紀、鏑矢と稲村、耀子と丸野、沢木と曽我部。百田氏は人物の対比がとても上手い。
映画ではこの話の魅力は伝わらないだろうな…と思っていたら、既に映画化されてたと知りびっくり。なんでもかんでも映画化されるなぁ。
「Box!」は文章からイメージされる想像が楽しかったので、映像は見たいと思わないな、というのが本音。
by honochimama | 2012-02-10 23:04