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夜は短し歩けよ乙女/森見登美彦

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森見登美彦の書籍を読むのは初めてだったのですが、文章が独特で素晴らしいです。ちょっと「神様のカルテ」の夏川草介さんのようなレトロな匂いがします。

読み始めは「文章はすごく面白いのに、内容がちっともおもしろくない。残念…」と不満気に読んでいたのですが、半分を過ぎるあたりからどんどん面白くなっていきました。
「私」と「先輩」の接点が全然ないまま話が進んでいくのに、半ば「私」が「先輩」を意識するようになるあたりから、「先輩」がんばれー!と熱くなれるわけです。
本だから楽しいけれど、この「先輩」ってただのストーカーですよね(笑)

「私」と「先輩」の名前が一切出てこないのが、また、坊ちゃんぽくていいですね。装丁も中村祐介氏の絵が内容とぴったりで満点ですし♪
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by honochimama | 2011-11-30 06:16  

せきれい荘のタマル/越谷オサム

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久しぶりにキターーー!という感触の本です。
抜群に面白かったです。メリハリのある内容で、終始飽きません。
表紙も内容にぴったりの素敵な装丁だし。(相変わらず装丁にはうるさい)

タマルという一種奇特な先輩のキャラクターが際立ってるけど、この人の良さを引き出してるのは寿史の存在よね。段々とタマル化してくる寿史とタマルのやりとりが、すごくリアルで面白い。
自分が大学生の時は友達と生活を完全に分けてたけど、タマルと寿史のような濃い人間関係のある生活を送っていたら、また違った大学生活だったのかな…と思ったりしました。

私ものりたまがしたのと同じ選択を最後にするだろうな。
今後の映画部を覗けるなら、ぜひとも見てみたいものです。
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by honochimama | 2011-11-19 22:59  

空の中/有川浩

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最近何を読んでも「んーーーいまいち…」としか思えなくなって、新規読書が停滞していました。しかたなく「彼氏彼女の事情」全巻を読み直したり、「しゅららぼん」を再読したりしてました。

空の中は自衛隊好きな有川さんらしい話で、ところどころマニアックな箇所もあって楽しめました。この人、本当に自衛隊が好きなんだろうなーという感じが伝わってきます。これは是非是非有川氏の「自衛隊三部作」を網羅しなくては。

主役となる人物が2パターンあり、思い入れが強かったのは高校生カップルの方だったけど、魅力的だったのは交渉上手の高巳かな。

空に視認できない巨大な未確認生物らしきものが浮いてる…という設定はおもしろかったけど、その一部である未熟な生物を高校生が拾って育てて懐かせるってのは、どこかで聞いたような懐かしい感じがします。何に似てるんだろうか思い出せないけど。

設定もさながら、有川氏の著書で一番の魅力だと思っているのは、登場人物の会話と交渉力。この辺は作者の姿をよくあらわしてるなーと思います。
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by honochimama | 2011-11-17 15:33  

ストーリーセラー/有川 浩

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電車の中で読むとえらい目に遭います。おまけに書いてある話が作者の本当の話なんじゃないだろうか、という錯覚すらしてしまう。最後の担当者と作者の会話がとってもリアルで、どこまで本当の話なんだろう…と思っていたら、電車が宝塚駅に到着してドキッとした。
有川氏は宝塚にお住いなので、「ストーリーセラー」を読んでる自分の姿をどこからか見られてたりして…なんてつい思っちゃってね~。

世の中には「書く人」と「書けない人」がいるという話にいたく共感。文章で表現できるかどうかってのはセンスよね。文章のセンスがある人って羨ましい…(T_T)
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by honochimama | 2011-11-08 22:20  

プリンシパル①/いくえみ綾

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最近の読書ラインナップを見てると、段々漫画期に入ってきたなーという感じがする。いつも3~5年サイクルで文芸期と漫画期を行ったり来たりしてるもので。

「プリンシパル」はおもしろいかおもしろくないかと問われれば、きっと「どちらかというとややおもしろくない」と答えるかもしれないけど、私はいくえみ綾が好きなので「だけど好きかな」と付け足す。
「潔く柔く」があまりにも完成された作品だったせいか、「プリンシパル」は勝手ながら「あー、迷ってるな~先生…」と感じてしまう。どの作家にもそんな時期があるけれど、私は好きな作家ならそういう時期のものも好きです。

クラスで人気の男の子達と仲良くなってしまったことが、女子達の反感を買うというシチュエーション。中学~大学まで女子校だった私には遠い世界の出来事のように感じます。
自分はいいなと思った男の子にはすぐツバをつけておく「抜け駆けタイプ」なので、告白すらできない女子はどうでもいいわ。一生群れてろ。

糸真がんばれー。
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by honochimama | 2011-11-02 10:09