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不祥事/池井戸 潤

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これまた「なぜこの装丁!?」という表紙。装丁にはうるさい私です。
こんな表紙なのに、内容は重厚とは遠く、どちらかというとコミカルで爽快な話でした。まだ文庫本の表紙の方が内容に近いかな。

銀行の調査役の頼りない相馬としっかり者の女性行員・花咲とのコンビが中心となった話が数話分で構成されているのですが、どの話も花咲が最後に「ほれ、見たことか」とかましてくれて、水戸黄門さながらの(それ以上の)爽快感がたまりませんでした。
ストレスのたまっているときに読むとすっきりするかもしれません。
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by honochimama | 2011-09-22 22:23  

赤朽葉家の伝説/桜庭一樹

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「製鉄天使」を先に読んでいたので、話がダブっている箇所は半分流しながら読んでおりましたが、全体的には桜庭一樹らしくない作風で、読中彼女の作品である事を忘れそうにすらなりました。
坂東真砂子っぽい感じの話だよなー…とは個人的な感想です。

そんなに遠くない昔の話のはずなのに、頭に浮かんでくるイメージは坂東真砂子の「道祖土家の猿嫁
」だったりするので、時代の違和感を最後まで感じてました。

暗くて重い話でしたが、毛鞠のレディース時代の話以外は興味深くて楽しめました。空を飛ぶ男の真相が最後の最後に明かされたものの、「え?そんなオチ?」と残念な気持ちがないでもありません。

余部鉄橋のあの大事故が作中に出てきたときは驚きましたが、やっとそこで作品の時代イメージが追いつきました。
万葉は幼い頃におきざりにされたのは、赤朽葉家にゆくゆくはもらわれていく運命だったんだろうね。
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by honochimama | 2011-09-20 23:26  

ちはやふる3巻~9巻/末次由紀

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…まさに大人買いってやつですな。大人だから我慢できると思ったのにー。(できなかった)
久しぶりにかるたをしたくなりましたね。もちろん百人一首で。がんばって覚えようとした高校時代は遠~~い昔。

実家に置きっぱなしの百人一首。一緒にしてくれる人がいなくて、ずっとどこかにしまいっぱなしだったけど、取りに行ってこようっと。
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by honochimama | 2011-09-19 22:08  

虚貌/雫井脩介

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雫井脩介はいろんな顔を持ってる人なので、時々全然違うカラーにびっくりすることがある。「クローズドノート」みたいな乙女チックなものもあれば、「ビター・ブラッド」みたいなクールで格好いいのもある。まるで別人みたいだよなーと感じることすらある。

「虚貌」はそんな中でも雫井さんらしいなーと思える作風だった。自分が今まで読んだ中で近いなと思うのは「火の粉」かな。特殊メイクでそこまでできるものかな、という疑問は残るものの、充分読み応えのある作品でした。

最後はなんともやりきれない気持ちが残ってしまい、いろんな別のラストを想像してみたけれど、やっぱり本文の通りが一番納得がいく。
でも一番やりきれないのは荒さんと気良家の人たちよね。
あんな風に理不尽な事件に巻き込まれる人って、現実にはたくさんいるんだろうと思う。
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by honochimama | 2011-09-16 21:13  

シアター!/有川 浩

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実は、有川氏ってご近所にお住まいなのよねー。でも、偶然見かけてもきっと声をかけられないと思う。だってすごく弁の立つ人だもん。正論で言い負かされそうで怖いわ…。(ってディベートするつもりか?)

演劇の世界についてあまり知識も興味もなかったので、最初はこの作品にも少し抵抗があったんだけど、読み始めると「へー、なるほどー、ふーん」と新鮮で楽しかったです。演劇界の事情っておもしろいね。

相変わらずキャラが魅力的。弟はいらっとするタイプだけど、兄はいい感じです。
「シアター2」が楽しみになりました。
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by honochimama | 2011-09-14 14:03  

ちはやふる1・2巻/末次由紀

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いつか読もうと思っていた作品。なんでだろう、最近立て続けに「もっと早くに読んでおけばよかった」と思える漫画に出会ってる気がする。嬉しいねー♪

こういう青春物ってそんなに得意じゃないけれど、「ちはやふる」の熱さは素直に感動できて新鮮でした。
夢中になれるものを小学生の時に見つけられる子ってそう多くないよね。何でもいいから夢中になってしまう趣味や目的を、娘にも是非持ってほしいなぁ…と親目線で読んでました。

またもや大人買いに走りそうで、必死に我慢中(笑)
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by honochimama | 2011-09-10 22:37  

リミット/五十嵐貴久

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ラジオ番組に「番組が終わったら自殺する」(と臭わす)旨のメールが届き、いたずらの可能性も捨てられないものの、メールの送り主を自殺させないためにディレクターやパーソナリティが時間内にあれこれ手を尽くす……というストーリーを書き出すと「そんだけ」の話なんだけど、「そんだけ」の話をよくあの多いページに引き伸ばせたなーーーー…というのが、素直な感想。

途中で「もー、このやりとり飽きた…」とげんなりする場面もありましたが(失礼…)、ラストへ向けての盛り上がりはテンションがあがりました。

こういうハプニングって実際にあったらラジオ局側はどういう対応をするんだろうね。とっても気になります。
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by honochimama | 2011-09-09 21:13  

あるキング/伊坂幸太郎

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変な本だった。王求の両親の思い込みが怖いぐらいだったけど、伊坂作品ならそれもありかな。
でもあまり物語に伏線がなかったのは、今までとは違う路線だったかも。

嫌いじゃないけど得意でもないかな。
最後が最後なだけに、むなしさだけが残って、あまり残るものがなかったのが残念。
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by honochimama | 2011-09-08 11:20  

植物図鑑/有川 浩

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いいねー、萌えるね~~~!楽しかった!
歳を取ると涙もろくなるのが嫌だわ。電車の中で読んでるというのに、涙だだ漏れでした。

普段は期待を裏切るバッドエンドも好きなんだけど、「植物図鑑」はすっかりさやかの立場になりきって読み耽ってしまい、どうか樹と上手くいきますように!と真面目に祈ってました(笑)

散歩・道草が好き、節約が好き、自炊と工夫が好き、無駄遣いが嫌いという樹のライフスタイルは、思い切り私のツボでした。そうよね!と一人で相づちを打つことしきり。

こんな男、20代の自分の目の前に落ちてたら100%拾うね。
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by honochimama | 2011-09-07 15:08  

レインツリーの国/有川 浩

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人気の「図書館戦争」シリーズの作中にも出てきたリンク本です。有川本だけあって、一気に読めるのが嬉しい。

聴覚障害者の恋愛話という、デリケートな題材に真っ向から向き合ってる話です。耳や目が不自由なキャラクターというのは、昔からありがちなのですが、恋愛話をただの甘いメルヘン話にまとめず、身体の障害があるが故に恋愛においても別の障害が生まれてしまうという、ある種タブーに触れた題材かもしれません。

下手したら思いもかけない方向から攻撃されかねない題材だけど、有川氏の真摯な姿勢が全面に表れているので、そんな心配も途中から吹っ切れました。
平たく言うと、有川氏の表現って隙が無いのよねー。

作者が凄いのは、言葉をとても大事にしているところ。作中のキャラクターの台詞にしてもそれがよく出ています。台詞の一つ一つがとばし読みできないくらいにしっかりと重い。

「図書館戦争」の小牧さんが、どんな顔をしてこの本を毬江ちゃんに薦めたのか、想像すると照れずにはいられません。きゃっ。
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by honochimama | 2011-09-06 13:55