<   2011年 07月 ( 16 )   > この月の画像一覧

 

新本格魔法少女りすか/西尾維新

b0226275_218140.jpg

時代の寵児・西尾維新の本を読んだことがなかったので、今回初挑戦。まず表紙が気に入りました。今年一番のお気に入りかも。

「次は重たいのを読みたい」と言いながら、なぜかまたライトノベルズを手にとってしまった…。
思い切りゲーム世代のゲーム感覚に近い内容になかなか慣れず、読み始めにはまた時間がかかってしまいました。

正直「なんだこの回りくどい文章!」と思っていたけど、読み終えると続きが読みたくなっている。西尾ワールド恐るべし。

ただ、昨今のゲームにありがちな残虐シーンが気になる。残虐・グロな小説は昔からたくさんあるけど、グロいシーンを「なんてことないよ」という空気で淡々と表現されるとぞっとする。
「りすか」の残虐な対戦シーンを読んだ時、初めてモンハン(モンスターハンター)をして「何だ?このグロさは」と引いてしまったのを思い出した。

若い世代にはこのぐらい普通なのかしら。(こういう言い方をしてしまうところが、ものすごいオバちゃんっぽいけど)
[PR]

by honochimama | 2011-07-31 21:28  

神様のメモ帳/杉井 光

b0226275_23533047.jpg
訳あって手にしたこの本。言わずと知れた電撃文庫のティーンズ向けのライトノベルズの一冊。若い子にも読みやすい本……なのですが、これを一冊読み終えるまで数日かかってしまいました。通常の文芸書なら1~2日で読み終えるのに。

なんというか…、一言で言うと、青春がまぶしすぎてアラフォーのオバちゃんには眩し過ぎる!その眩しさに目がくらくらして、なかなかページを進めることができませんでした。

ただね、オバちゃん「ニート」という単語が好きではないの。「ニート」という言葉がニートに逃げ場所と言い訳を作ってあげてるみたいでしょ。屁理屈かしら。

主人公のアリスもそれで収入を得てるのなら、別にニート探偵を名乗らなくてもただの引きこもり気味の探偵でいいんじゃない?なんて、つい突っ込みをいれてしまいたくなるのは悪い癖。

ついでに言うと、自分のことを「ぼく」という女の子も好きではない。でもアリスのこのおかしなしゃべり口調が彼女のキャラクターを引き立ててるんだからしょうがないかな。

「神様のメモ帳」はシリーズもので続きがどんどん出ているけど、「2」はもう少し間をあけて読もうかな。
重い文芸書を読みたい…。
[PR]

by honochimama | 2011-07-30 00:06  

3月のライオン 6巻/羽海野チカ

b0226275_2275910.jpg

5巻までは零くんの将棋活動が厳しくなってきてどんどん暗~い方向へ向かっていたのに、今回はひなちゃんのいじめ問題がエスカレートしていくのと同時に怒った零くんのモチベーションも上がっていくようで、問題は解決してないけれど、久しぶりに気分の高揚する巻でした。

特に6巻は将棋のシーンと同じぐらいにいじめのエピソードが多く、読みながら零くんと同じように腹を立てて、もどかしく感じてしまいました。

一対一の人間同士で気が合わないタイプってのは絶対いるからしょうがないけれど、複数で一人の人間をターゲットにするいじめは本当に嫌いです。好きな人なんていないでしょうけど。
このいじめ問題をひなちゃんが今後どうやって乗り越えていくかが気になります。加害者と和解してめでたしめでたし、ってなぬるいパターンでない事を期待します。
[PR]

by honochimama | 2011-07-24 22:20  

私の男/桜庭一樹

b0226275_905060.jpg

さすが直木賞。すごいの一言。
最初から重厚で、どんどん過去にさかのぼっていく話の流れと共に、更に濃密になっていく。読み始めたら最後まで止まりません。

もしかして押入れにずーーーっと死体を入れてたの?臭くて通報されなかったっておかしくね?なんて思ってた当初の感想も、途中からどうでもよくなりました。そんな事よりも、若すぎる父と娘の関係がいびつで切なくて、いつまでも観察していたくなります。

過去まで戻り切ると、また本の最初まで戻って読み返してしまう。何も知らずに娘の結婚式の様子を読んで、真相を全部知った後でもう一度娘の結婚式を読み返す。一度目は普通の結婚シーンとして感動してたのに、深い背景を知ってしまった二回目には倍感動して泣いてしまう。

悲しい話だけど、いい本読みました。
[PR]

by honochimama | 2011-07-23 09:02  

九月が永遠に続けば/沼田まほかる

b0226275_2362411.jpg
これがデビュー作だなんてね。しかも50歳を過ぎてから初めて書いた小説だなんて。信じられないわー。

素晴らしい作品でした。
真相が見えそうで見えないもどかしさも、生々しい描写も、登場人物達の個性も文章力も。
サスペンスやホラーって人の死を軽く描写しがちだけど、この作品では現実と同じように1人の死がとても重く感じられました。それがラストでの告白を余計に浮きだたせている気がします。死を軽く見てるのはアンタだけだよって。

読書に夢中になりすぎて、乗ってる電車が終点にとっくに到着しているのにも気が付かなかったなんて、初めての経験もしました。

読後はスッキリ感よりも虚脱感たっぷり。
いい作品だけどドラマ化・映画化はできないわ。
[PR]

by honochimama | 2011-07-20 23:06  

縮んだ愛/佐川光晴

b0226275_22584547.jpg

告白文っぽい語り口調の文体のせいか、静かで冷たい空気を感じます。ちょっとずつちょっとずつ、「何?何が起こるの!?」と先が気になってしょうがなく、二時間ほどで読み終えてしまいました。
衝撃のラストでゾーーッとしながらも、謎が多く、真相をはっきりと示されていないので、何度か確認の為に読み返しました。
真実はどうなのか、それはもしかしたらどうでもいいことなのかもしれません。

先生にとっては、そこに至るまでの諸々の出来事の方が大事なのかも。でもその割には、何に対してもなげやりな態度に見えなくもない。

一番の謎はこのタイトル。なんで「縮んだ愛」なんだ?
そこに答えが隠れている気もする。
[PR]

by honochimama | 2011-07-19 22:09  

図書館戦争/有川 浩

b0226275_19114697.jpg

長かった図書館シリーズ、やっと読み終えました。ん?これがシリーズ一作目?
ハイ、その通り。一作目の「図書館戦争」を最後に読み終えた不届き物です。

というのも、愛読誌である少女マンガ雑誌「LaLa」で弓きいろさん作画の図書館シリーズの漫画が連載されているので、そっちを先に読んでしまっている身としては、内容がわかってるのに今更順番通りに読まなくてもいいやん、とおかしな順番(図書館で手に入りやすい順番)で読み始めちゃったのです。

読んだ順番はこう。
「別冊 図書館戦争Ⅰ」
「別冊 図書館戦争Ⅱ」
「図書館革命」
「図書館危機」
「図書館内乱」
「図書館戦争」

ほぼ逆順…。作者に怒られそうです。
変な読み方をしたけれど、とっても楽しませてもらいました。軍事オタクらしい有川さんの趣味が全開です。文字を追っていても漫画を読んでいるような感覚にもなるし。

大概は原作の方がおもしろくて、漫画化、ドラマ化、映画化されたものはガッカリな作品が多い中、図書館戦争シリーズは弓きいろさんの作画が素晴らしく、原作にも負けない出来栄えです。

もちろん原作は文句なし。
ややこしいのが面倒な方は、「キャラ読み」だけでも楽しめます(笑)
[PR]

by honochimama | 2011-07-18 19:17  

神様のカルテ/夏川草介

b0226275_10591366.jpg
前日に読み終えたのが後味の悪い本だったので、お口直しのために“近々読もう”と思っていたこの本を選びました。

大当たり~~♪
とても素敵で気持ちのいい本でした。大満足。もう一回読み返そうと思います。
長編小説かと思いきや、主役の栗原先生中心の三つのエピソードから構成された本でした。

栗原先生の変人だけど誠実なお人柄も素敵ですが、周囲の人々も全員一癖ありながらも温かくて心地良いし。こういう気持ちのいい話を読みたかった。
医者じゃないとこんなこまかい描写は書けないだろうと思っていたら、案の定作者はお医者さんでした。納得。
理系のお医者様がこんなこまかく微妙な心理まで描写をされているなんて、文理ともに秀でてらっしゃる方なんだなーと嫉妬せずにはおれません(笑)

栗原先生は本当に素敵な医者で、変人だけど常に患者の気持ちに沿って治療してくれる先生。こんな先生いたらいいなーと思う一方で、作者はこんな医者でありたいと思いながら書いたのかなとも感じます。

早く続編の「神様のカルテ2」を読まなくては!
[PR]

by honochimama | 2011-07-16 11:10  

だれが産むか/橋口いくよ

b0226275_1025544.jpg

読んでいてとっても不愉快になりました。なんなんだ、この次々と出てくる登場人物の性格の悪さは。
キャラクターの性格付けとして意地悪だったり嫉妬深かったりではなくて、普通の人ぶってるその口調や態度の端々に見え隠れするいやらしさ。もしかしたら作者はそんなうすら暗いキャラクターを描いている自覚はないかもしれない。

もしかして作者本人がこんな性格なのかしら…と疑わずにいられない。

好きでもない友達と友達のフリをして、内心毒づきながらつき合うっていうのは、全っっったく理解できないので、表面上いい顔をして友達や旦那に文句ばかり言っている(考えている)この登場人物達には全然感情移入できませんでした。


自分には合わなかったわ。酷評だけど。
[PR]

by honochimama | 2011-07-15 10:08  

誰か/宮部みゆき

b0226275_2344560.jpg

前回誤って「誰か」の続編である「名もなき毒」を先に読んでしまったので、やっとすっきした気分です。やはり宮部作品としては地味な印象がどうしてもあるけれど、主人公の杉村三郎氏の誠実さが気持ちよくてとても好感が持てます。
財閥グループの婿殿で、探偵の真似事をさせられたり、次々とトラブルに巻き込まれていくのに、どうして地味な印象が拭えないのかなと考えてみたのですが、どうも杉村三郎氏が派手な人間関係に影響されないぐらい地味な人間だからだという気がします。地味で誠実な人、好きですね~。自分も地味なので親近感♪

桃ちゃんの成長を見たいので、是非とも更なる続編を希望します。
地味に。
[PR]

by honochimama | 2011-07-14 10:04