2012年 01月 23日 ( 1 )

 

そのときは彼によろしく/市川拓司

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数ページ読んで、すぐにこの人の文章が好きになりました。押し付けがましくなく、センスのある文体に惚れてしまいました。

2012年(まだ1月だけど)で暫定1位です。

中学生の頃の思い出話の部分は不思議とどこか現実感がなくて、そのせいか後に続く現在の智史の周囲にいろんなことが起こっても、「それはないわ」という気分には全然なりませんでした。
イケてない男のはずの智史が、花梨を通すととても格好よく見えました。こういう表現がすごく繊細なので、著者名を見ずに読んだら女性作家の作品かと思うかもしれません。

後半は家の中で一人静かに読むことをお勧めします。
電車の中で読んでいて半泣きになりました。
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by honochimama | 2012-01-23 22:32