2011年 09月 06日 ( 1 )

 

レインツリーの国/有川 浩

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人気の「図書館戦争」シリーズの作中にも出てきたリンク本です。有川本だけあって、一気に読めるのが嬉しい。

聴覚障害者の恋愛話という、デリケートな題材に真っ向から向き合ってる話です。耳や目が不自由なキャラクターというのは、昔からありがちなのですが、恋愛話をただの甘いメルヘン話にまとめず、身体の障害があるが故に恋愛においても別の障害が生まれてしまうという、ある種タブーに触れた題材かもしれません。

下手したら思いもかけない方向から攻撃されかねない題材だけど、有川氏の真摯な姿勢が全面に表れているので、そんな心配も途中から吹っ切れました。
平たく言うと、有川氏の表現って隙が無いのよねー。

作者が凄いのは、言葉をとても大事にしているところ。作中のキャラクターの台詞にしてもそれがよく出ています。台詞の一つ一つがとばし読みできないくらいにしっかりと重い。

「図書館戦争」の小牧さんが、どんな顔をしてこの本を毬江ちゃんに薦めたのか、想像すると照れずにはいられません。きゃっ。
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by honochimama | 2011-09-06 13:55