2011年 06月 27日 ( 1 )

 

いつかパラソルの下で/森 絵都

b0226275_10364776.jpg

「永遠の出口」で文章に惚れてしまったので、この作品を手に取ってみました。
細かい描写なのにしつこくなくてさらっと読めるのが、やっぱり好みです。

仕事がない、目標も夢もない、家もない。それでも楽しいことだけ自由にして生きていたい。監獄の番人ような父から逃れられたんだから、自由を謳歌したい。
そんな野々の考え方や行き方は、かつての自分を見ているようでちょっと息苦しいかったです。私の場合は逃れたかったのが父親ではなくて学校だったけど。

無くなった父親のルーツをたどる設定なのに全然緊張感がなく、なかなか思い通りに事が運ばないあたりがゆるくていいな~と、逆にほっこりとした安心感となりました。

ラストの状態がハッピーエンドで、気持ちよく読み終えることができた一冊。
[PR]

by honochimama | 2011-06-27 10:44