小暮写真館/宮部みゆき
2012年 03月 06日
今年の暫定№1かな。まだ3月だけど(笑)
それぞれの人たちにとっては大きな事件だけど、世間的にはよくある日常。そんな風景をじっくりと表現する長編って、宮部みゆきの本としては珍しいかもしれない。
ラストがせつないけど、読み応えばっちり、安心感もしっかり、登場人物全員のその後が気になる、何度も泣ける本だった。
特にふうちゃんの死にまつわる話はどれも泣いちゃう。
親しい人が亡くなると、誰もが悲しく思うのと同時に、どこかで自分の責任を感じちゃうというのに同感。自分のせいじゃないかとか、自分が何かできたんじゃないかとか。
周囲の人間がそれを分かってあげてるのと分かってないのとでは、遺された人間の生き方は変わってくると思う。
またこういう本を是非読みたい。
by honochimama | 2012-03-06 20:29