神去なあなあ日常/三浦しをん

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この人の文章、やっぱり好きだー。ゆるい感じの世界観もすごくいい。
今時の若い男の子が文句をいいながらも神去村の林業の世界に馴染んでいく様子が、とてもほほえましくて気持ちいい。主人公の勇気が感じるカルチャーショックは、読んでいるこちら側にも同じように感じられて、気がつくと勇気と同じように驚いたり笑ったりしている。

終盤の「48年ぶりの神事」は迫力満点で手に汗を握る。村のみんなは神事の詳細を知っているけれど、何も知らない勇気目線で話は進んでいくので、次々起こる出来事が面白くてしょうがない。

勇気が居候させてもらっている家主のヨキと奥さんのみきさんのバカップルっぷりや、いつも枕元に座っているイメージの妖怪みたいなおばあさん・繁ばあちゃんのキャラもとてもおいしい。

勇気には是非とも直紀さんとの恋愛を成就させてもらいたい。勇気は高校を卒業したばかりだから18歳。直紀さんは教職をとったばかりというから22歳ぐらいかな。姉さん女房だけど、神去村の人達はそんなこと全然気にしてない様子。いいねーこののどかな感じ。

過疎の田舎の村のいいところだけでなく、村社会のちょっと堅苦しく封建的な習慣も描かれているところに好感が持てるし、リアルでいい。「田舎はいいところだよー」ってだけのうそくさい話じゃつまんないもんね。

続編が読みたい話です。
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by honochimama | 2012-02-07 22:48  

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