新世界より 上・下/貴志祐介

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長い話でした。一言で言うと、貴志さんっぽくないなー…。
充分楽しめたし、ちょっとグロいシーンは貴志さんぽいんだけどね。

逃走シーンと戦闘シーンが多いのは辛かった。どんどん人やバケネズミが死んでいくし、読みながら「いつまで逃げればいいんだ…」と救いの無い気持ちになりました。

本作中でも重要なポイントである「愧死機構」には大きな疑問が残りました。ネタバレになるといけないのであまり詳しくは書けないけれど、同種族(この場合原則として人間)に危害を加えようとすると、遺伝子に組み込まれた「愧死機構」が発動して死に至ってしまうというのなら、当局が「不完全である」と不合格の烙印を押した人間達はどう処分されていたんだろう?また、誰が手を下していたんだろう?間接的に人間を攻撃しても愧死機構が働くらしいので、それならばネコを使って殺害するのもNGなんじゃないか…?
ここだけは非常に大きな矛盾と謎です。

貴志さんの作品はSFよりも現代ミステリーの方が好きかなー、と思った作品でした。
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by honochimama | 2011-12-28 23:41  

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