青の炎/貴志祐介
2011年 12月 19日
2003年に映画化された時、嵐の二宮君と松浦亜弥が演じて話題になりました。二宮君はこのときの演技を絶賛されていましたが、なんとなく分かる気がする。
映画は全然見たことがないけれど、この難しい主人公の微妙な感情の表現をできる俳優さんは、そういないだろうな。ニノの演技は私も好きなので、彼が演じたこの映画を見て見たくなりました。
この事件のすべての発端はお母さんにあるよね。お母さんがあんな人と再婚しなかったら、お母さんがあの人をきっぱりと拒否できたてたら、お母さんがもっと早く積極的に弁護士や警察に相談してたら…。
親のふがいなさが子供を不幸にしてしまったらいかんいかん。
そう思いながらも同時に「こんなやさしい息子、いいな」とも思ってしまう。そしてやさしいから損な役回りになっちゃうのよねー。
ラストがあまりにせつなくて、やっぱりお母さんを責めてしまいそうになる。
犯罪者であってもこんなやさしい息子には長生きしてほしい。
by honochimama | 2011-12-19 22:24