のぼうの城/和田 竜
2011年 12月 02日
表紙が格好いいねー。内容ともバッチリ合っていて、大変好みです♪
日本史オタクではあるけれど、戦国時代はさっぱり興味がない(月代が嫌いなのでね…)。そんな私にも楽しめる本でした。全くのフィクションではなく、史実に忠実にのっとって書かれてある文芸書です。
誰からも愚鈍だと思われているのぼう様が歴史をぐいぐいと引っ張っていく様は、読んでいてとても気持ちのいいものでした。愚鈍な彼が突然豹変して名将になる!というわけでもなく、最後の最後まで愚鈍なままなのに、大物達からの評価も高いという不思議さ。
心底民の事を考えている殿は、たとえそれがでくのぼうであっても、民から慕われて支えられるんだなーと温かい気持ちにもなりました。
しかし、秀吉の水責めは怖い!
水が大の苦手な私にとって、水責めのシーンは恐怖でしかありませんでした。
by honochimama | 2011-12-02 10:21