バイバイ、ブラックバード/伊坂幸太郎

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地味だけど伊坂さんらしい作品でした。何もかもがヘンテコな感じがとても伊坂さんらしくて好きです。

本来異性にだらしがない人が、小説であろうとも私は好きになれないのですが、星野くんは不思議と嫌いになれません。異性うんぬん以前に、周りに流されないひょうひょうとした人が好きなので。特に星野くんの我が強くない所が魅力です。

それとは正反対で常識もなにもないひどい大女の繭美は、美点を挙げるのに苦労しそうな人だけど、これまた何故か段々と嫌いじゃなくなってくるから不思議。
伊坂キャラってみんな魅力的に見えるよね。

話は「あのバス」がどこへ行くのかと、どうして星野が乗らなきゃいけないのかの詳細を「まだか、まだか」と待ちながら読んでいくのに、最後はちょっと消化不良。謎を残すのは一つの手法だけどさ、もうちょっと種明かししてほしかった。

一番残念なのは本の装丁。またかよ…と言わんでください。本の装丁はその本のイメージと購買意欲に関わる大事なアイテムなのです。
「バイバイ、ブラックバード」の表紙はご覧の通り「なぜそれ?」というおとなしすぎる装丁。上品に仕上げたかったのか?いっそベタ真っ黒に文字だけという大胆さでもいいくらいの内容なのに…。「あのバス」という暗い背景をずっとしょっているストーリーなんだから、それに合った装丁が欲しかったな。
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by honochimama | 2011-08-23 11:16  

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